天皇杯・川崎は鹿島アントラーズに敗戦:初タイトルの夢は持ち越し

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サッカー天皇杯の準決勝2試合が行われ、川崎は、東京・国立競技場でJリーグチャンピオンの鹿島アントラーズと対戦、1対0で破れことしの目標だったタイトル取りは果たせず敗退した。もう1試合、静岡県・エコパスタジアムではJ2降格のサンフレチェ広島がガンバ大阪を3対1で下して決勝にコマを進めた。決勝戦は、国立競技場で14時から鹿島の広島が意地とプライドをかけた試合となる。

写真(撮影:藤井隆弘)=試合終了で膝を落とす中村(14・中央)、先制ゴールを決めた本山(10・中央)と祝福する選手、放心状態の川崎イレブン

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国立競技場で行われた川崎の試合は、トップ下に今シーズン限りで退団するMFマギヌン、累積カードで欠場のMF谷口博之(29)に替わりボランチに河村崇大(6)を起用。川崎は、立ち上がりからアグレッシブなパフォーマンスで鹿島陣内に入りフリーキックを得るものの、シュートが枠には入らずその後も決定的なチャンスは作るが、鹿島のGK曽ヶ端準(1)の早い飛び出しでゴールを止められ先制を逸した。一方、慎重に試合に入った鹿島も15分過ぎからMF小笠原満男(40)とMF本山雅志(10)が攻撃の芽を作り始め、互いに早い展開で好守の切り替えが続き、前半を無得点で終える。
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後半、立ち上がりからが攻撃を仕掛け、再三鹿島ゴールを襲うが曽ヶ端の好守に阻まれ得点に結びつけない。Jリーグチャンピオンの意地をかけた鹿島も反撃、川崎の守護神・川島永嗣のセーブやDF陣が踏みとどまるタフな展開。しかし、72分に一瞬の隙をつかれ、川島が処理したこぼれ球を本山がダイレクトにシュート、そのままゴールに入って鹿島に先制点を許した。川崎は、FWの久木野聡(23)、黒津勝(7)と次々投入して、超攻撃的な布陣で攻撃したが、鹿島の堅守を崩せずタイムアップ。終了の笛とともに、鹿島側のスタンドは歓声があがり大きな旗が何度も振り下ろされたが、選手達は喜びよりも腰に手を当てて休むほど消耗していた。
敗れた川崎側のスタンドは一瞬静まりかえったが、準決勝まで戦い抜いた選手達を称える「コール」がしばらく続いていた。
決勝戦は、逆転でリーグ優勝して勢いに乗る鹿島と、降格の重石がなくなり本来の力を取り戻した広島の初顔合わせで、好ゲームが期待される。



天皇杯・川崎は鹿島アントラーズに敗戦:初タイトルの夢は持ち越しへの1件のコメント

  1. 鹿島アントラーズ 7年ぶりの天皇杯

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