市民記者 木村信夫 (2007植樹祭&収穫祭実行委員長)
川崎市麻生区多摩美の「麻生区市民健康の森(麻生鳥のさえずり公園)」で11月11日、2007植樹祭&収穫祭(同実行委員会・麻生多摩美の森の会・多摩美みどりの会共催)が行われました。この日は、前日の雨の影響でときどき雨がぱらついたものの、次第に回復していく好運に恵まれ、「あさお体験ウォーク」のメンバー約60人が立ち寄っていっしょにプログラムを楽しむなど、のべ230人もの参加で賑わいました。
開会式では、太田直麻生区長が激励のあいさつ。作業説明や準備体操の後、参加者はグループに分かれてたき火のたきぎ集め、清掃を行いました。続いて、東百合ヶ丘在住の自然観察指導員・高橋英さんのガイドで、秋の木の実などの観察です。今回の植樹祭のために作成した写真集Vol.4「多摩美の森 草木の実を楽しもう」を手に、マユミなどの実が赤い色で飾って鳥を呼ぶ知恵など、自然の営みの姿に触れて感動的なひとときでした。
植樹は、ことしは多摩自然遊歩道から市民健康の森への入り口付近を中心に、ヤマボウシ、エゴノキ、イロハモミジ、サザンカを植え、子どもたちは自分の名前を書いた札をさして、記念としました。
そのあとは、ことしのメインテーマ「里山の幸を楽しもう」です。里山の幸は「小さな畠」で1年かけて育て収穫した小麦・大麦・さつま芋・里芋、そしてどんぐりや松かさなどの木の実です。焼きイモ・ゆでイモのほか、今回は小麦粉を使ったバウムクーヘンに初挑戦。担当会員は事前の研究・試作を重ねて当日に臨みましたが、そのかいあって、子どもたちはもちろん親からも大いに喜ばれて大人気。香ばしいかおりが漂いました。また、昔懐かしい大麦粉を使った「麦こがし飴」も体験・試食してもらい、たくさんの人がチャレンジしました。
木の実作品づくりでは、参加者がペンダントや人形などすばらしい作品をつくり、記念に持ち帰りました。最後に、会員夫妻によるアルプホルンとクーグロッケンの演奏で、森をわたるあたたかく美しい音色を楽しみました。
森の恵みでこんなにたくさんの楽しみができることを皆さんで実感した1日でした。さらに「これから1年みんな楽しみながら森と畠を育てて、来年の収穫祭を迎えよう」と、多くの人の参加で「森の自然を育み楽しむ活動」をすすめることを確かめ合いました。