川崎市宮前区宮前平の宮前警察署正面玄関に12月10日、高さ3mのもみの木のクリスマスツリーがお目見えし、同署を訪れる市民の注目を集めている。宮前区交通安全対策協議会(工藤正興会長)が、11日から始まる年末の交通安全週間を前に、区内の交通安全と無事故を願って初めて設置。木は区内の造園業者が提供、飾り付けは区内の幼稚園児がおまわりさんと一緒に行った心温まるツリーだ。
写真(宮前区提供、上から)=宮前警察署でクリスマスツリーの飾り付けをする園児ら、贈呈のセレモニー、プレゼントの袋を渡す山口署長、参加者記念写真
設置を記念して午前11時30分から贈呈式が行われ、ツリーのオーナメント(飾り)を作った同区有馬の有馬白百合幼稚園(持田進吾園長)を代表し、年長組2クラスの園児70人と山口博康宮前警察署長、大下克巳宮前区長のほか、宮前交通安全運転管理者会、宮前交通安全協会、宮前区交通安全母の会、宮前青少年交通安全連絡協議会の役員など約90人が参加。参加者は、園児430人が手作りしたトナカイの顔、天使、
雪ダルマ、折り紙のリースなどのクリスマスオーナメントを全員で飾り付けた。続いて2班に分かれた園児が大下区長に「安心して暮らせる街にしてください」、山口署長に「怖い事件や交通事故のない安全な街にしてください。ぼくたちもがんばります」とメッセージを読み上げ、全員で「メリークリスマス」とあいさつした。
かわいい子どもたちのメッセージに、山口署長は「みんなの願いが実現でき
るよう、おまわりさんは24時間お仕事をしてがんばっています」と答え、大下区
長は「来年、みんなは小学校に上がり一人で遊びに行く時もあると思うが、きょうのことを思い出して交通ルールを守りましょう」と呼びかけた。その後、子どもたちには、山口署長からひと足早いクリスマスプレゼントとして、ハンドタオルや飲酒運転禁止を呼びかけるキーホルダーなどが入った大きな袋が渡された。