Jリーグ第33節の試合が11月24日14時から一斉に行われた。ホーム試合最終となる川崎は、等々力にJ1残留瀬戸際のサンフレッチェ広島を迎えて対戦、3対0と完封で勝ち、前節より順位が1つ上がり5位となった。
写真(上から)=ダメ押しの3点目のゴールを決め、両手を挙げて喜ぶ川崎のゲームキャプテン中村憲剛選手(撮影:藤井隆弘)、家族から花束を贈られパパの顔になる伊藤宏樹選手,先制弾を決めた鄭大世選手とアシストした養父雄仁選手(背中、撮影:藤井栄美)、広島FW佐藤寿人選手を封じる伊藤宏樹選手(撮影:藤井隆弘)、来季のよろしくとあいさつする関塚監督(撮影:藤井隆弘)
スタンドは、ホーム最終戦を観戦しようと約18000人の観客が訪れ、熱心に応援。試合に先立ち、この日J1通算100試合目の出場となったキャプテン伊藤宏樹選手に家族から花束が贈られた。
この日のは、トップ下に好調の新人MF養父雄仁を入れボランチのMF中村憲剛、MF谷口博之と初の組み合わせ、左サイドは成長著しいMF久木野聡をスタメン起用。試合は、互いに負けられない大切なゲームのため慎重にスタート、が徐々にボールを支配してチャンスをつくり、15分に養父からゴール前に出されたボールをFW鄭大世が頭で合わせて先制のゴール)。その後も何度かチャンスはつくるが、前半を1点リードで折り返す。
後半、は立ち上がり直後にジュニーニョが相手GKに止められたシュートを左足でゴール、47分には中村がミドルシュートを決めて3点差に。この試合を落とすと残留入れ替え戦となる可能性が高いサンフレチェは、必死で反撃を試みるものの、集中を切らさないの守備にボールが前線に届かなかったが、68分にようやくゴール前でフリーキックを得た。しかし、このビッグチャンスに広島FWウェズレイのシュートはゴールを外れ、その直後、のカウンターを止めようとしたDFストヤノフが一発レッドで退場し、勝負の行方はに傾く。は、昨年ホーム試合でハットトリックを奪われた広島のFW佐藤寿人を孤立させることに成功、完封で勝利してホーム最終戦を飾った。
ホーム最終戦セレモニー 関塚監督が続投のあいさつ
試合後、バックスタンド前でホーム最終戦セレモニーが行われ、武田信平社長と全スタッフ、関塚隆監督、選手全員が参加。まず、武田社長がことしのホームやアウェイでの観戦応援の感謝を述べてから「ナビスコカップ決勝戦でたくさんのサポーターに国立競技場を色にしてもらい最高の舞台で戦わせてもらったことにお礼を申し上げる。残念ながら準優勝に終わったが、この悔しさをバネにもっと飛躍したい。天皇杯に勝ち進み、元日に再び国立のピッチに立って初のタイトルをとりたい。来年もかわらぬご支援をよろしく」とあいさつ、観客が昨年より3000人増え平均17000人になったことが披露された。
続いて関塚監督が「来年も指揮を執ることになりました。3つのタイトルには手が届きませんでしたが、天皇杯ではらしいサッカーを見せたいので、これからも応援をよろしく」と笑顔で話した 。最後に伊藤キャプテンは「来年は、ホーム全部勝ちます」と力強く締めくくると観客席からどよめきと大きな拍手が起きた。その後、全員でスタジアムをゆっくりまわり、サポーターの声援にこたえていた。