Jリーグ:川崎が新潟振り切り8位に上昇:ロスタイムに中村憲剛が勝ち越しゴール

071020frontale01_2
Jリーグ29節の試合が10月20日と21日に各会場で行われた。ナビスコカップ決勝進出を決めた川崎は、ホーム等々力に6位のアルビレックス新潟を迎えて対戦。前半2点リードして楽勝ムードだった試合を後半に追いつかれ、ロスタイムに司令塔のMF中村憲剛が勝ち越しゴールを決めて4対3と新潟を振り切り、戦績を1つ上の8位に押し上げた。

写真=ロスタイムに決勝ゴールをあげて喜ぶ司令塔の中村憲剛(14)と祝福するDF井川祐輔(4)(写真撮影:藤井栄美)

念願の初タイトル取りの可能性を手に入れたの次の課題は、リーグ戦の成績の上昇、ナビスコを挟んで連勝を伸ばしたいところ。練習中の怪我で戦線離脱のDF寺田周平に変わって佐原秀樹がスタメン、左サイドはスピードを生かしたプレーで成長著しいMF久木野聡聡が出場。
071020frontale03_3
試合は、立ち上がりから互いにボールを奪い合い相手ゴールに進める展開が続いたが、20分に川崎の中村が先制ゴールを挙げると、新潟もすぐに反撃、25分にエジミウソンが同点弾を決めた。38分、相手DFがヘディングに失敗したボールに久木野が反応、右足で蹴ったボールが飛び出していた相手GKの横をすりぬけゴールマウスに転がり込んで、ラッキーなJ初ゴール(写真下)となった。続く39分にジュニーニョが3点目を挙げて、2点差で前半を終えた。
後半、慎重な立ち上がりだったが、59分にリスタートから新潟のDF千代反田充、65分には直接FKからMFマルシオ リシャルデスにゴールを決められ、まさかの同点に。川崎は次の1点にむけ新潟陣内に攻め込むが、ゴールを割ることができず、互いに早い展開での攻守が繰り返されロスタイムに入った。引き分けと思われる終了間際、MF谷口博之からのパスを受けた中村が放った豪快なミドルショートがゴールネットを揺らして劇的に勝利、日本代表でも活躍する司令塔の2得点に競技場は大きな歓声があがった。
試合後の会見で関塚隆監督は「リーグ戦で久々に等々力で勝ち、サポーターに勝利の瞬間を味わってもらえよかった。中村はひじょうにいい形で彼らしい得点でチームを活気づかせた、アウェイの借りを返せた」とにこやかに語った。
次の試合は、10月28日14時から味の素スタジアムで、J2時代からのライバル「多摩川クラシコ」と名付けたFC東京戦。この試合はアウェイだが、多摩川の渡しを使って東京側に渡り神社の必勝祈願するなど両チームがアイデアを出し合いさまざまなイベントを準備している。
次のホーム試合は11月11日16時から浦和レッズと対戦する。