狛江市役所ロビーで水辺の風景の今昔写真展:六郷用水など昭和30年代の貴重な風景写真も展示

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狛江市役所の2階ロビーで田園風景の広がる昭和30年代の六号用水やわき水などの風景と現在を比較する写真展「狛江の水風景—今昔」(狛江市環境保全実施計画 水ワーキンググループ主催)が9月18日から21日まで開かれ、市庁舎を訪れた市民が懐かしい風景に熱心に見入っている。

写真(上から)=市役所ロビーの写真展、展示の準備をする会員

主催したのは、同市が1999年に策定した「環境基本実施計画」を推進・実施するため、2000年に発足した公募市民による「環境保全実施計画 水ワーキンググループ」(リーダー北村早苗さん)。同グループは、熟年男性、生協役員の女性など12人が所属しており、市内の湧水跡地や市外の水辺の見学会、わき水や地下水を維持するための雨水浸透ますマップつくりなどの活動を行い、これまで環境週間などで活動成果の発表を行ってきた。写真展を開催するのは初めて。
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同展は、水と緑の住宅都市をキャッチ・フレーズにしている市内で水辺の風景を復活しようと催された。展示は「狛江の水風景・位置図」「狛江市内の水路地図 湧水跡と水路跡」「今も残る多摩地区の湧水・せせらぎ・用水路」「見学会」「こんな小川があったらいいな!」の5つの項目に分け、17枚のパネルに約60点の写真とイメージ図などを展示している。
展示写真は、市内の湧水跡地、国分寺市や世田谷区にある野川の源流のせせらぎ、川崎市多摩区の二ヶ領用水など会員が見学会で撮影した「今」の写真と「狛江の民俗IV」(狛江市教育委員会発行)などに掲載された六郷用水や野川、市内各所にあった農業用水やわき水、多摩川の渡し、旧二ヶ領堰など、都市化とともに消えた田園地帯広がる昭和30年代の風景。このほか、コンピュータで画像処理をした水辺の復元図なども展示している。
同会では、水が豊かだった昔の風景を少しでもよみがえらせたいと多くの市民に見てもらいたいと呼びかけている。
同展は、10月10日から14日まで元和泉の西河原公民館のギャラリーで再展示する。展示時間は両会場とも午前9時30分から午後4時30分まで。問い合わせは03(3430)1111内線2521狛江市建設環境部環境改善課。