川崎市のフルーツパークでナシ・ブドウの品評会:127点が出品、審査後の即売は30分で完売

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川崎名産のナシとブドウの出来ばえを審査する「川崎市ナシ・ブドウ品評会」(川崎市・市園芸協会主催)が8月31日午前10時から多摩区菅仙谷のフルーツパークで開かれ、多摩区中野島の田村賢太郎さんのナシ・豊水(無袋)が神奈川県知事賞、多摩区生田の小金亘さんのナシ・豊水(無袋)と多摩区菅の五嶌位昌さんのブドウ・藤稔(ふじみのり)がそれぞれ川崎市長賞に輝いた。

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070901hinnpyou02_2この品評会は、農家が粒よりのナシやブドウの出来を競うことで栽培技術の向上をはかるとともに、消費者に関心を深めてもらおうと、毎年開いているもので、今回で40回を数える。
ことしは全般的に好天に恵まれたため、ナシの生育は順調で、品評会には市内の農家が選りすぐった、豊水をはじめ菊水、長十郎、二十世紀、あきづき、秀玉、稲城、あきあかりの9種114点のナシと、巨峰、藤稔、ピオーネ、多摩ゆたか、スチューベンの5種14点のブドウが出品された。
ただ、春先の受粉の時期に気温が低く雨が多かったのに加え、中原区の農家が5月31日に雹(ひょう)の被害にあったため、出品点数は減った。
審査にあたったのは、米山裕・神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所所長をはじめ川崎市農業振興センター、フルーツパークの職員など7人。
まず品種と無袋・有袋ごとに大きさ、果形、重さ、光沢、糖度、粒ぞろい、果肉の質などについて一つひとつ手にとって比較審査、試食も行って優秀・優良・佳良の入賞を決め、その後「市長賞」などの特別賞を選んだ。
審査員は「ことしは梅雨明けが8月1日と遅かったが、その後は晴天が続き水不足が心配されたが、出品されたナシは影響がみられない。豊水を中心に甘味が強く、玉のびも十分です」と高い評価を与えていた。
出品されたナシとブドウは午後から一般公開し、その後即売されたが、折り紙付きの優秀なナシとブドウが市価より安く買えるとあって、市民の人気は上々。審査が始まる午前9時前から訪れる人も多く、販売開始から30分ほどで売り切れた。