川崎市のナシ農家で援農ボランティアグループが活動開始:フルーツパークで2年間栽培技術を学習

070407arinimi01_3 川崎市フルーツパークが、後継者や人出不足に悩む川崎市の特産品「多摩川ナシ」の生産農家を支援するため、2005年に初めて行った「多摩川ナシ栽培支援講座」の受講生OBで構成する有償の援農ボランティア「ありのみ会」の活動がスタートした。

写真=多摩区のナシ農家で人工授粉をする会員

川崎市は「長十郎」のふるさとで、江戸時代初期の17世紀半ばに大師河原(川崎区)でナシが栽培された記録があり、明治には生産地が徐々に多摩川を北上し、最盛期の昭和10年代半ばには関東一の生産地となるほどの発展を遂げた。都市化とともに栽培面積が減ったが、現在でも多摩区を中心に多くの農家が生産しており、生産技術も高い。しかし小規模な生産者のなかには、高齢化で後継者不足に悩んでいる人も多い。栽培支援講座は、将来にわたって安定した生産を続けようと行われたもの。
講座は、農家の手伝い(援農)を希望する川崎市民を対象に2年間にわたってフルーツバークや受け入れ生産農家で人工受粉、摘果、袋掛け、病害虫防除、枝の管理、収穫、販売実習、土作り、せん定などナシの栽培技術について講義と実習を行った。30代から60代の市民20人が参加、フルーツパークではことし2月23日に8割以上出席した受講生15人に修了証を交付。修了生はナシの別称「ありのみ」と会の名に冠した団体を結成し、生産農家で有償のボランティア活動を実施することになった。
フルーツパークでは、スタート間もない同会をナシ生産農家が受け入れやすい団体として育成するため、同園の果樹担当者が農家との調整役を引き受けており、4月から多摩区内の2軒の農家で受け入れが始まった。
4月5日に中安園・田村安久さんのナシ園を手伝った安藤稔明さん、角田正司さんはいずれも果樹の栽培経験を持つ農家出身者。同区菅北浦の安藤さんは、大正時代から父の代までナシを生産していたが、会社員となったため兼業が難しく父親の死後はナシ畑を宅地化。若いころから植物管理が好きでいまでも自宅でさまざまな果樹を育てており、定年を迎えて果樹栽培を1から勉強しようと講座を受けたという。東北の米どころで育った同区長沢の角田さんも農業が好きで、いまも実家の田植えや稲刈りのほか叔母が営むリンゴ園の仕事を時々手伝っている。このほか10年前からは、神奈川県の水源地を守る森林ボランティアや家の近くの学校回りの草刈りをするなど農作業につながる活動を続けている。2人とも「せっかく勉強したことを生かしたい」と受け入れ農家に出向き、摘花、交配作業に汗を流した。
田村さんは「人工交配は雨が降らず気温があがる短い時期に一気に作業するため、たくさんの人手が必要で、ナシの勉強をした近くの人にきてもらい本当に助かってます」と笑顔で話している。

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川崎市のナシ農家で援農ボランティアグループが活動開始:フルーツパークで2年間栽培技術を学習への2件のコメント

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