川崎が2007シーズンの体制発表:タイトル取りをめざし即戦力を補強

0701014frotaisei01_1ことしはタイトル獲得——川崎が1月14日、川崎市高津区久本の洗足学園音楽大学・前田ホールでサポーターを招いて2007年のチーム方針や新加入選手紹介など新体制を発表、リーグ戦、ナビスコ、天皇杯のうちひとつは優勝すると高い目標を掲げた。

写真=07年のユニフォームに身を包む新加入選手と監督(撮影:藤井栄美)
(左からピーカブ、河村、村上、川島、大島、関塚監督、落合、養父、薗田、杉浦、ふろん太の順)

写真ニュース=新体制発表会の様子を見る

会場には武田信平社長、福家三男強化本部長、関塚隆監督のほか、新加入の河村崇大(MF/背番号6)、村上和弘(MF/26)、大橋正博(MF/24)、落合正幸(MF/17)、川島永嗣(GK/1)、養父雄仁(MF/20)、杉浦恭平(MF/34)、薗田淳(DF/33)の8選手も同席、一言ずつあいさつした。
ことしは、チーム初出場のアジアチャンピオンズリーグ戦(グループ予選3月7日〜5月23日に6試合)に加え、オリンピック予選に出場する可能性が高い谷口選手が抜けることを考慮し、中盤に即戦力となる選手を獲得した。また、左サイドのマルコン選手の後かまにブラジルの名門チーム「クルゼイロ」からフランシスマール選手(背番号8)を1年間の期限付きで移籍させ、選手枠を昨年より2人多い33人とした。
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新体制の発表に先立ち、阿部孝夫川崎市長が「昨年の新体制発表で社長が控えめに4位以内と言っていたが実際は2位と大健闘しました。ことしはタイトルを取ってもらいたい。これからもみんなと一緒に応援しましょう」とあいさつ。
武田社長 (写真左)が、3つの大会のうち少なくとも一つはタイトルを取る、ACLは予選突破を目標にトヨタカップに出場したいとことしの目標を発表。キャッチフレーズは、ラグビーでよく使われる「One for All,All for One(1人はみんなのために、みんなは1人のために)」をもじった「One for Goal,Goal for One」 。ひとり1人の選手が1点のゴールに執念を燃やす、ゴールはナンバーワン—優勝のために1つでも多くのゴールを意味を込めたと説明したうえ、もう一度「Mind-1」の気持ちに戻ってみんなで心を1つあわせて戦おうとサポーターに呼びかけた。
続いて福家強化部長が補強の考え方を説明した後、移籍・新卒ルーキーと9人の新加入選手の特徴を述べた。関塚監督は「タイトルを勝ち取るための戦いをしていきたい。ACLは、日本のチームがまだ1次リーグを突破していないので、1次リーグ突破、2次リーグ進出を目標に後ろの選手とともに戦っていきたい」と力強く語った。
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同クラブは、多くのサポータにチームの考え方を直接聞いてもらうため2004年から新体制発表にサポーターを招待している。J1昇格後は、音楽とスポーツの街かわさきをアピールするために毎年趣向をこらし洗足学園で開催している。
今回はオープニングに、昨年のW杯でスウェーデンを破り旋風を巻き起こしたカリブ海のトリニダード・ドバゴの民俗楽器スティールドラムを演奏。また、新体制発表のために同大ミュージカルコース講師がを題材にオリジナルミュージカル「OUR LIFE WITH FRONTALE」を制作、学生とリフティングパフォーマンス「Risky-Play」が熱演(写真右)した。

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