川崎5連勝はならず:磐田に負けて3位に後退

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Jリーグの23節が9月16日と17日に行われた。3試合続いたアウェイに全勝して2位となった川崎は17日、ホーム等々力に1万5千人を集めジュビロ磐田を迎えて対戦。前半15分我那覇のゴールで先制したが、3対4の逆転負けで順位をひとつ後退、3位になった。

写真=強い雨の中でのジュニーニョのゴール(51分)

台風の影響でときおり視界を遮るような強い雨が降る中で行われた試合は、川崎は9月20日のナビスコ準決勝に備えて中村憲剛とマギヌンを温存し今野章と原田拓がスタメン出場。磐田ペースで始まった試合だったが、我那覇和樹が15分にミドルシュートを決めて先制、磐田は福西崇史、太田直哉を中心に反撃、37分に川崎の相澤貴志が弾いたこぼれ珠を福西が決めて同点にされた。前半だけで13本のシュートを放った磐田の攻撃はその後も続いたが1対1の同点で折り返した。
後半川崎は今野に替わり中村がスタートから出場、雨脚が一層強まるなかを磐田のゴールをおびやかし51分、磐田の川口能活のこぼれた珠を混戦のなかでジュニーニョがゴール、逆転した。磐田も反撃、57分にカレン・ロバートが同点弾を決めて再び同点に。その後両チームとも選手交代をしてシュートの撃ち合いとなるが、磐田が78分、カレン替わって出場したベテラン中山雅史がバーにあたったボールを頭であわせて今季初ゴールを決め逆転、87分には前田遼一に決められ2点差となって競技場が一瞬静まりかえった。しかし88分、日本代表の我那覇がこの日2点目のゴールを決めて1点差に迫り、サポーターに再び期待を抱かせた。川崎は後半に20本のシュートを放ったが、磐田の守護神・川口が雨の中で日本代表の意地を見せて好セーブを連発、川崎の追撃を振り切った。
試合中、怒りでとびあがったり大きな声で選手を鼓舞していた関塚監督はナビスコカップで選手を温存したこと認め「前半同点ならチャンスはあると思った。2対1でふみとどまれなかったことを課題をしてナビスコに勝って決勝に行きたい。23日のガンバ戦も準備をしたい」と悔しさをにぎませながらも落ち着いた表情で話した。
次の試合は、20日19時からフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉とのナビスコ準決勝第2戦目、23日19時から万博記念競技場での首位(現在勝点差5)のガンバ大阪といずれもアゥエイの重要な対戦だ。次のホーム試合は、9月30日15時からサンフレチェ広島と対戦する。