麻生区でからむし織りの体験会:7月8日に早野聖地公園で

川崎市麻生区の地名の由来といわれる植物「からむし」の繊維を使って昔ながらの工法を使って布を編む体験教室が、7月9日午前10時から午後3時まで川崎市麻生区早野で開かれる。からむしはイラクサ科の多年草の植物で、別名「苧麻(まお/ちょま)」とも呼ばれ、かつて麻生区ではよく見かけられた。

主催するのは「里山フォーラムin麻生」(代表世話人平林謙三さん)。同会は
多摩丘陵の風土と恵みを楽しみながら次世代につなぐ活動として毎年「里地・里山カフェ塾」を催しており、2006年度の第1弾として「里地・里山文化体験in早野 〜『からむし』ってなーに?」を催す。このほか今年度は、地場産の小麦を使ったうどん作り、麻生区の特産品の禅寺丸柿、炭焼き窯(かま)つくり&炭焼きなどの体験型の催しと、トラスト制度、麻生区の緑の未来、里山の再生などを題材に、学習を重ねる予定。
からむし教室は、「身近な自然を人間はどう活用したか」をテーマに、地元農家や早野聖地公園里山ボランティアなどの協力で、午前中に内田尚志さん、石井賢治さん、高柳芳恵さんが竹、クズ・フジツル、カラムシの利用ついて簡単なデモンストレーションを交えて説明。その後、早野の谷戸でからむしを採取。午後はカラムシの茎から繊維を採り、同会会員が手作りした織り機を使って編布(アンギン)にチャレンジする。
参加は、関心のある人なら誰でも可能で小学生以下は保護者同伴となる。参加費は保健代100円。希望者は早野聖地公園事務所前に午前10時に集合(受け付けは9時45分から)。ハサミ、カッターナイフ、昼食、飲み物タオル、帽子、雨具を持参し、滑りにくい靴を着用。小雨決行だが、大雨の場合は16日に延期となる。
問い合わせは044(951)1300麻生市民館 里山フォーラムin麻生事務局。