狛江市の陶芸家・秋さんが市内のギャラリーで個展

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小田急線狛江駅前の泉の森会館2階ギャラリーで、7月1日から同市元和泉の陶芸家・秋玲子さんの作品展が「磁器による物たち」が開かれている。展示しているのは、青を基調にした落ち着いた色合いの食器類と照明器具などのインテリア用品、アクセサリーのほか骨壺(こつつぼ)など新作の磁器約100点で、販売も行っている。

写真=会場風景(上)、秋さん(下)

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秋さんは、1964年に女子美術大学日本画科を卒業。卒業後にはじめた染織で、手紡ぎの服地、マクラメ作品などを制作し日本クラフト展など各地でグループ展に出品するアーティストとなったが、陶芸家としてのスタートは約20年前。学生時代から陶芸が好きでときどき作品を作っていたが、本格的に作陶を始めたのは1983年から。1986年に自宅に窯(かま)を作り、1990年に成城で初の個展「青い器」を開催、いらい都内を中心に毎年個展を開くほか自宅に自作を展示する「スペース秋」も設けて定期的に作品を発表しており、多くのファンがいる。
作品の特色は、コバルトブルーを基調に緑青、赤、金彩、プラチナ彩などの深みのある色づかいと布目をつけた表面。ロクロとタタラ作りで成形し、素焼き、本焼き、上絵付け、金彩、プラチナ彩と4回焼いて制作する。日本画で学んだ筆つかいや染織家として培ってきた色彩感覚が生かされており、今回の作品では、スタンドの胴体部分は陶芸、シェードの部分をマクラメの技法で作った作品もある。このほかくもりガラスを作るときに使う「サウンドブラスト」という技法で磁器の表面に穴やカットを施した作品などさまざまな技が盛り込まれた作品が数多く並んでいる。
入場は無料。会期は7月9日まで。時間は午前11時から午後7時で最終日は午後5時。問い合わせは電話03(5497)5444泉の森会館。