川崎市の登戸駅南北自由通路とペデストリアンデッキが6月17日から利用開始

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川崎市多摩区のJR南武線登戸駅の橋上駅舎と南北自由通路、小田急線と南武線を結ぶペデストリアンデッキがこのほど完成、6月17日から利用が開始され、乗り換えや街の通行が便利になる。
この日は午前11時30分から開通記念式典が催され、阿部孝夫市長らがテープカットをして、開通を祝う。

写真=右側がJR南武線登戸駅、中央がペデストリアンデッキ、奥が小田急線

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この登戸駅駅舎改良・南北自由通路整備事業は、川崎市が2004年2月から約55億円をかけて工事を進めているもので、自由通路の設置によって地域の分断を解消し、地域の一体化などをはかるとともに、小田急線と南武線との乗り換えなどが便利になり、市北部の交通の要衝としての機能が強化される。
完成した自由通路は、南武線の上をまたいで北側の多摩川口と南側の生田緑地口を結んでおり、幅15m、長さ約40m、地上との高低差7mで、エレベーター1基とエスカレーター2基が設けられている。
JR登戸駅の橋上駅舎は地上3階建て、のべ床面積1,700平方m。壁面の多くをガラス張りにした明るい雰囲気で、2階に自由通路に面して改札口があり、1階のホームとの間にエレベーター2基、エスカレーター4基が設置してあるほか、多機能トイレも作られた。
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ペデストリアンデッキはJR登戸駅の生田緑地口側に自由通路と連続するように造られ、長さ約54m、幅約13m、地上との高低差7mで、雨の日もぬれないように屋根で覆われ、エレベーター2基とエスカレーター4基が設置されている。このデッキの完成で、朝夕のラッシュ時には乗り換えの人波で埋まった混雑が大きく緩和されそうだ。
今後は仮設階段の撤去などの工事を実施し、ことし10月末に工事を終わる予定。さらに、駅北側を走る都市計画道路小杉菅線の歩行者用の立体横断施設(幅4m、長さ約40m、エレベーター1基)と、歩道部シェルター(幅約4m、長さ約26m)の建設工事、同線の歩道と車道の改良工事を2007年度に行う。
これと合わせ、JRが物販や飲食店、行政サービスコーナーなどが入る登戸駅ビル(地上3階建て、のべ床面積1,500平方m)を建設しており、ことし12月にオープンする。
また、小田急電鉄が新駅舎(地上3階建て、のべ床面積1,240平方m)の建設と、向ヶ丘遊園・和泉多摩川間約1.4kmの3線化(上り2線、下り1線)の工事を2008年度末を目標に進めており、これらの工事が終わると、登戸駅周辺は北の玄関口として大きく変容をとげることになる。

写真左上=JR南武線登戸駅の生田緑地口
写真右下=JR南武線登戸駅駅舎
写真提供=川崎市まちづくり局(5月31日撮影)