わが街で演奏する楽しみ:出演者からのメッセージ2

「あさおランチタイムネットワーク・コンサートVOL.2」(2月19日)に出演して

【文】アコルディ弦楽四重奏団 渡辺範子
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 ランチタイムネットワーク第2回目の「飛び出しコンサート」会場は、麻生区の皆さんにもなじみの薄そうな?柿生連絡所。なのに部屋からはみ出すほどの200人もの方々!!

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写真=アコルディ弦楽四重奏団

あまり音楽向きとはいえない場所でしたが、実行委員を始め休日返上の区役所職員の方やナゾの“白馬の騎士団”など常連のボランティアの方々のお力添えで、心地よく演奏できました。ずーっと立っていらした方沢山の方も含め、ご来場くださった皆さんの雰囲気がとても優しくてうれしかったです。せめて皆さんが座れる数のイスを備えた会場が身近に欲しい、と痛切に感じます。「郵便局ごとに一つ」という名言も聞こえていましたが。
 若々しいパナシェさんと私たちベテラン熟年気味のアコルディ、フルートと弦楽器それぞれの面白さを楽しんでいただけたとは思いますが、せっかく区役所ロビーを飛び出したのですからもっと時間を使って『四重奏のたのしみ』を満喫していただきたかった−と残念です。
 自分の暮らすまちで皆さんとコンサートができることは、私たち演奏家にとって一番うれしいことです。コンサートを「みんなで作る」こともとても素適で楽しいことですが、実際にはその時間を作るのもなかなか大変です。川崎市が「音楽のまち・かわさき」であるためには、川崎で活動する音楽家たちが、経済的なリスクを負わずに演奏できるシステムが、少しずつでも整っていくといいですね。聴く人にも演奏者にも…