「この指とまれ」を合い言葉に11月12日、第28回多摩区民祭(多摩区民祭実行委員会主催)が雨上がりの生田緑地を会場に催され、家族連れなどが緑地の各所に用意された多彩なイベントを楽しんでいた。
朝方まで冷たい雨が降り、影響が心配されたが、開会前に雨が上がり、おだやかな秋の陽光に誘われて、次々と市民が訪れ、昼ごろにはふだん静かな会場はどこも人の波でうまった。
岡本太郎美術館下の特設舞台では午前10時から開会式が行われ、川崎善太郎会長が「雨も上がったので、秋の一日を心ゆくまで楽しんでください」とホッとした笑顔を浮かべながらあいさつ。これを皮切りに専修大学フィルハーモニー管弦楽団の金管アンサンブルをはじめ、明治大学生田テコンドー部の演武、日本女子大学フォルクローレ愛好会の南米の民俗楽器の演奏など地元の3大学に、区民による太鼓、ジャズダンス、ボクシングのスパーリング、琉球舞踊などバラエティーに富んだプログラムが次々と披露された。ドラえもんショーも行われ、子どもたちは大喜びで見入っていた。
噴水前と香りの園前の通路の2カ所でも3大学の演奏や演武、手話コーラスに加えエイサー、ロックソーラン、ロックアユタカなどがにぎやかに演じられ、市民の人気を集めていた。
会場内の各所の各所に設けられたテントでは、市民団体や行政機関、大学、企業、友好都市の静岡県岡部町、千葉県千倉町などが出店。市バスの忘れもののカサの即売、白バイの試乗、ロボットの展示、車イスの体験試乗、手作り品の即売などが人気を集めていた。
岡本太郎美術館の母の塔の下ではお楽しみ抽選会が行われ、数百人の順番待ちの長い列ができていた。
緑地内にある日本民家園や岡本太郎美術館は入園料を100円に割り引き、青少年科学館もプラネタリウムが100円で見られるとあって入場を待つ家族連れの姿がめだった。