麻生区のえいぶるコンサート:障害者もなごやかに音楽と踊り楽しむ

05101601aible_1障害者も気兼ねなく楽しめるバリアフリーのコンサート「えいぶるコンサートinあさお」(えいぶるコンサート実行委員会主催)が10月16日、麻生区の麻生小学校体育館で催され、車イスの障害者など約350人がのびのびと音楽や踊りなどを楽しんだ。

このコンサートは、障害者も健常者も一緒になって音楽を楽しめる機会をと昨年初めて催されたもの。
この日は、雨にもかかわらず車イスの障害者などが次々と訪れたが、会場の体育館は「うさぎの風船小屋」の中村久乃さんが制作した動物やヤシの木などをかたどったたくさんの風船で飾り付けられた、通常の演奏会とは違うなごやかな雰囲気。入り口では風船でつくられたアーチをくぐると着ぐるみの2匹のクマが出迎え、子どもたちを喜ばせた。
コンサートには、小学生や高校生などで編成された金管バンド「千代ヶ丘ユースバンド」がディズニーのおなじみの曲のメドレーや「風になりたい」などを元気に演奏した。続いて、町田市の「ドレミの仲間」が打楽器を中心に踊りをまじえてアニメの主題歌やラテン音楽のメドレー、マツケンサンバなどを披露。障害者も演奏や踊りの輪に入り、なかには見事なリズムを刻む人もいて、聴衆から盛んな拍手を集めていた。
ヒップホップダンスチーム「ポロリ」の3人のメンバーが鮮やかなステップとダンスを披露したあと、参加者数十人がメンバーのリードで一緒になって踊り、会場は熱気に包まれていた。
新百合ヶ丘駅前や原宿などの路上ライブ、クラブなどでのライブ演奏、ラジオなどの活発な音楽活動をしている「ワカバ」のデュオ、松井亮太さん、亀田大さんが自作の「トートバッグ」「ぎゅっと」「大地のかみさま」「ひるがお」の4曲を披露、最後に「ぼくらはみんな生きている」を全員で歌い、会場は明るい声と笑いで包まれていた。