約1カ月中断していたJ1リーグが8月20日再開、第19節で川崎はホーム等々力に大分トリニータを迎え対戦、勝ち点3を上げ、後半戦スタートに弾みをつけた。
写真=上・開始3分に先制点をあげ、喜ぶMFマルクス(11)とアシストしたFW黒津選手(24)。下・決勝点となった谷口のヘディング
川崎は、ケガで戦線離脱していたマルクス、我那覇和樹選手らも復帰。中断中の8月3日から1週間北海道でトレーニングキャンプを行い、再開初戦のこの試合にかけていた。中断前の成績は、川崎Fが6勝3分9敗勝ち点21の14位、大分は5勝3分10敗勝ち点18の16位とわずかの差しかなく、下位チームにしっかり勝ちことしの目標の5位以内をめざしたいところ。暑さの厳しい8月後半3連戦の初戦に勝った意味は大きい。
試合は、開始3分に川崎のFW黒津勝がマークされながら中央に上げたボールをMFマルクスが走り込んでシュート、早い時間帯に先制点を奪った。勢いに乗る川崎は攻め続けるが、風下でボールコントロールが難しくなかなか得点に結びつかない。早い時間の失点に落ち着きを取り戻した大分が28分、セットプレーからMF西山哲平のシュートで追いついたが、川崎も37分コーナーキックでマルクスのボールにMF谷口博之がどんぴしゃのヘディングで追加点を決めた。後半は、中盤でのボールの奪い合いが続いた後、互いにチャンスはあったが詰めに欠きゴールを割れないずロスタイムに入り。ここで大分がペナルティエリアで意表をつく攻撃をしかけヒヤリとしたが、FW高松のシュートはポストにあたり事なきを得て、前回(5月8日第11節)のアウエー対戦の負け(1-0)を返した。
関塚監督は試合後の会見で「中断明けで、勝ち点3を取りたいと強い気持ちで臨んだ。選手とサポーターに感謝したい。大分は堅い守りからカウンターで返すので先制点を奪いたいと思っていたが、いい形で狙い通り先制点を取れ勝てた」と語った。
奪った2点とも復帰して調子を上げているマルクスが絡んでおり、成長著しい若手の谷口や黒津で後半戦の活躍が期待できる試合だった。
次節は、8月24日に日産スタジアムで横浜Fマリノスとアウェー対戦、次のホームは27日サンフレチェ広島戦でいずれもキックオフは19時。