狛江五小で初の夏まつり:ヤマメのつかみ取りに歓声

050724a01狛江市東野川1丁目の市立第五小学校(藤原孝子校長、児童484人)で7月24日、初の夏まつりが催され、夏休み中の児童約400人と父母など合わせて約600人がヤマメのつかみ取りや木の皮のコースター作りなどを親子で楽しんだ。

この催しは、子どもたちの成長のために学校と地域が協力し合い、夏の楽しい思い出を味合わせようと企画、狛江市と活発な交流を行っている多摩川の源流にある山梨県小菅村の協力で実現したもの。
校庭には長さ約8m、幅約3mの青いビニールシートの即席の池が作られ、小菅村から運ばれてきたヤマメ約300匹が数十匹ずつ放たれた。子どもたちは10数人ずつのグループに分かれ、池に入って歓声を上げながらヤマメを追ったが、元気いっぱいでなかなか捕まらず、なかには勢い余って転びびしょぬれになる子もいた。周りで見物するおとなかからは「頭からつかんで」「両手を使わないと捕まらないよ」などといった指示や笑い声があがっていた。
ヤマメを捕まえた子はビニール袋に入った獲物にニコニコ顔。友達と大きさを比べ合ったりしていた。
この後、腹を割いてくし刺しにしたヤマメに塩をふってもらい、校庭に作られた炭火の炉で焼き、熱々の魚にかぶりついて満足そうな笑みを浮かべていた。
つかみ取りの前には体育館で、多摩川源流研究所の中村文明さんが多摩川の魅力を写真を使って説明、「多摩川は源流の川幅はたった3cmしかないけど、138km離れた河口では500mにもなります」「源流にはまだ人が知らない神秘的なところがあるんです」などと多摩川の魅力を子どもたちにわかりやすく説明した。続いて、小菅村の小泉みつるさんらが、スギの皮を使って編むコースター作りを指導、子どもと一緒に訪れたお母さんも「木の香りがいい」などと話しながら熱心に取り組んでいた。
校庭ではこのほか、綿菓子のサービスや風船つりなども行われた。
夏まつりのアイデアを出したのは、前年度の同小PTA会長でまつりの実行委員会の委員長を務めた千葉桂樹さん。「同小では、冬はもちつきがあるが、夏休みは補習授業しかなく、勉強だけではつまらない。子どもたちに夏の楽しい思い出を作ってやりたい」と、まつりの開催を計画した。個人的に知っていた小菅村の協力も得られたことから、ことし5月に提案、実行委員会を結成し、PTAに加え学校や町会など地域ぐるみで開催することになった。小林委員長は「子どもたちが楽しそうで、ほんとうによかった。来年もぜひ開きたい」と話し、校長も「親子で楽しんでもらえてほんとうによかった。実行委の方たちにすごくがんばっていただいたおかげです。できれば、五小の恒例の行事にしたい」と喜んでいた。