(ボランティア市民記者・田井光枝)
町田市鶴川地区にある平和台住宅自治会(代表、浅岡金治さん、約600世帯)が12月4日、自治会創設30周年を記念し、住宅地に隣接する同市能ヶ谷の鶴川第二小学校でもちつき大会を開きました。
写真上=平和台自治会の役員ともちつきする鶴川第二小児童(写真提供=細野公高さん)
前夜から降り出した雨も止み、心配だったお天気にも恵まれ会場では、メインイベントの餅つきのほか、校庭全部を使って子どもたちといろいろな昔遊びのコーナーを作り、地域のこどもとおとなが一緒に交流しました。
鶴川第二小学校は、ことし創立40周年でさまざまな行事をを行っていることから学区の平和台自治会の30周年記念にもタイアップ、もちつき大会を主催した実行委員会に同小学校も参加しました。当初は、第二校庭でもちつきだけだった予定が、話し合いを重ねるうちに校庭全体を使って昔遊びをする話が煮詰められました。
会場では、ベーゴマ回し、メンコ、アヤトリ、おはじき、お手玉折り紙など今はほとんど廃れてしまった遊びを、お祖父さんお祖母さん世代を交えた住人たちが、昔取った杵柄で子どもの指導に当たりました。回すのがちょっと難しいベーゴマなどはおとなの方が夢中になって競う風景もあったりでしたが、メンコでは子どもたちは目を輝かせて興じていました。午後からは昔風に手でボールを打つ野球や、何人もの子どもが一緒に跳ぶ「大縄跳び」も行いました。
このほか、同小学校独自の催しとして子どもたちが学校敷地の片隅に落ち葉を積んで飼っているカブトムシの幼虫を紹介しました。何人かずつ班になって見に行き、触ったり、もちつき会場にパネルの展示をしました。
今の社会は世代間の交流が欠けていて、子供たちは悩みを抱えていても吐き出す場がなくて孤立しているようです。一度の試みだけでは駄目でしょうがこのような交流が重ねられればきっといい効果がでるかと感じました。
話会いに加わった田村教頭先生も実行委員用のオレンジ色の半天を着て住民の中にすっかり溶け込んでいらっしゃいました。学校に出勤して来られていた中村校長先生も上から子供たちの楽しそうな様子を見て下りてこられ、「とてもいい催し」と手放しでほめてくださいました。地域と地域の学校がお互い歩み寄れた催しになりました。
300名を越す参加者があり、250人の参加を予定して約30キロのもち米を用意しましたが、餅つきは材料は足りないほどの人気。災害に備えた練習もかねて鶴川産のお米を使って炊き出しをしおにぎりを作ったりドン汁を作ったり、孫を抱いた住人同士の久し振りの話の花も咲き、平和台住宅地あげてのお祭りになりました。
この30年間の間には、隣接する「能ヶ谷の森」の保全運動に多くの住民が関わったこともありました。「能ヶ谷の森」は失いましたけれど、あの保全運動などを通して、地域としてはいい方向で成長したのだと思われる記念行事でした。
写真=当日活躍した実行委員(写真提供=細野公高さん)