麻生市民館で12月9日馬頭琴コンサート:市民団体が内モンゴルの緑化のために

04120401「草原のチェロ」と呼ばれる馬頭琴の演奏で、馬頭琴のふるさとのひとつ内モンゴルの草原を取り戻そうと日中文化交流市民サークル「わんりぃ」(田井光枝代表)が、12月9日午後6時30分から麻生市民館で馬頭琴のチャリティコンサートを催す。

同会は、市民レベルの国際友好・交流を目的に中国文化の紹介などを行うボランティア団体。活動の一環として12年前から町田市や川崎市北部を拠点に日本に留学する若手芸術家などを招いて京劇や音楽会を開催している。内モンゴルの小学校の改築資金のためなど社会的なチャリティーコンサートも手がけたが、一般向けの大きな演奏会は今回が最後となる。活動を開始した当初に比べ現在は中国を紹介する民族的な催しが増え、ボランティアとして大きな演奏会などを主催する役割は終えたこととに加え、会員の高齢化などを理由にあげている。
最後の演奏会に出演するのは、これまで同会主催の演奏会に一番多く出演しNHKのスペシャル番組「仏陀」のテーマ曲の演奏などで知られると若手馬頭琴奏者のチ・ブルグッドさんと、馬頭琴とギター、ピアノで構成する東洋と西洋の音楽融合ユニット「ヒメル」。今回のチャリティーは、ブルグッドさんの提案により、彼の父親で世界的な馬頭琴奏者のチ・ボラグさんの出身地で、乾燥化が進行している内モンゴルの植林に使われることになった。
演奏は二部構成で一部はブルグットさんの独奏、二部はブルグリットさんとかつて日本を代表するエレキ・バンド「寺内タケシとブルージーンズ」のギタリスト・内田充さんのアコースティックギター、東京芸大作曲家卒業のピアニスト西上和子さんで編成する「ヒメル」にパーカッション管野吉也さんとベースの楠本雅祥さんが賛助出演する。
演奏曲目は、一部の「モンゴルの空よ、雲よ、風よ、草原よ そして馬よ」は「天空の鷹」「砂の記憶」「母に捧げる歌」「ドゥーレーマ」「万馬のとどろき」などで、馬頭琴の音色を楽しむ。二部の「『チ・ブルグッド&ヒメル』−馬頭琴の未来が、今開く!」は、「ヒメル」「雪に立つ馬」「はぱの里」「モンスーン」「天上の風」などで、エスニック調の音を楽しむ。
同会では、入場者1人につき1本の木を植え、収益が多ければより多くの木が植えられるので、遙かかなたの内モンゴルに「わんりぃ」の森が育ち草原が広がる夢にぜひ賛同してほしいと訴えている。
入場は一般2800円だが、メールで申し込むと2500円。E-mail=wanli@m2.ocv.ne.jp
詳細はわんりぃホームページ(http://wanli-jp.hp.infoseek.co.jp/concert/concert.htm/)へ。