狛江市が湯沢町の2人に礼状:深夜の粉ミルク調達に救いの手

「支援の手をありがとう」−狛江市の救援隊が新潟県川口町へ出向いた道中で、被災者に届ける粉ミルクなどの調達に協力してくれた男性と薬局に対し、同市は10月29日、礼状を郵送した。

25日午前1時ごろ、新潟県中越地震で被災した川口町へ向かって高速道路を走っていた第1次第3陣の救援隊に、先に同町に入っていた同市の先遣隊の職員から連絡が入った。「粉ミルク、ほ乳瓶、赤ちゃん用のお尻ふきを至急調達してほしい」という内容だった。
急きょ、高速を降り、湯沢駅前のコンビニなどを回って探したが、どこにもない。
夜の街で途方に暮れていた7人の職員たちにコンビニで男性が話しかけてきた。事情を話すと、すぐに知り合いの薬局に電話をかけ、さらに車に同乗して道案内までかって出た。
薬局の主人もすぐに店を開け、必要なものを売ってくれた。
職員たちは知らない土地での見知らぬ人の人情に胸が熱くなったという。
この話を聴いた矢野市長ら市の職員も感激、案内をしてくれた南魚沼郡湯沢町大字湯沢の高橋博幸さん、薬局の同、高橋晃さんの2人に狛江市長名で礼状を送ることにしたもの。
矢野市長は「調達が難しく困っていた職員に、深夜にもかかわらず声をかけていただき、お店を開けてくださったことに心から感謝している。支援に参加した職員だけでなく、川口町支援に全力を挙げている市役所全体が励まされました」と話している。