狛江市は10月25日、新潟県中越地方地震で大きな被害にあったふるさと友好都市の新潟県川口町へ災害義援金を送るため、街頭などで募金を始めた。初日の午後4時半からは小田急線狛江駅で矢野裕市長が募金箱を持ち、道行く人に義援金の呼びかけを行った。矢野市長は「いつもお世話になっている川口の町民のために市民の協力を期待してます」と話した。
(写真=狛江駅頭で募金を受け取る矢野市長(右端)ら)
街頭募金は、25日と26日の午後4時から6時まで小田急線の喜多見、狛江、和泉多摩川の3駅で市職員、狛江市民生委員、赤十字奉仕団などのべ約100人が参加して行う。このほか、27日にあいとぴあセンター(元和泉2-35-1)で開かれる「あいとぴあまつり」の会場、29日に慈恵第三病院敷地内の献血会場、11月14日の狛江市民まつりの会場(第一小学校の川口ブース)でも行う。時間はいずれも午前10時から午後3時(市民まつりは午後4時)。同市はふるさと交流で川口町をよく知る市民も多数おり、被害を心配する問い合わせも多い。
また、市役所2階の福祉総合窓口、あいとぴあセンター1階健康課に義援箱を設置した。銀行口座(みずほ銀行狛江支店、口座番号「8102840」、口座名義「中越地震川口町義援金口 狛江市収入役」)を開設し振り込みも求めている。今週中にも集まった義援金の一部を届ける予定という。
同市では、地震の起きた23日午後7時過ぎに市職員が登庁、情報収集を始めたが、この日は電話が通じず、24日午前8時半にようやく災害対策本部に連絡が取れ、支援活動を開始した。午後12時20分にルート確保と情報収集のために第1陣が毛布などをもち出発、消防団のポンプ車も同行した。その後、夕方から夜にかけ2陣、3陣が、トラックなどで仮設トイレやカップラーメン、投光器、紙おむつ、トイレットペーパー、生理用品などの支援物資を運んだ。川口町に支援に入ったのは、狛江市が最初だ。
現地入りした職員の情報をまとめる狛江市総務防災課によると、同町職員の案内で軽トラックがかろうじて入れる状態で、支援物資は途中からピストン輸送で、町役場まで運ばれたという。
人口5783人の川口町では、24日午後2時現在の被害状況が死者4人、住宅の全壊106棟、半壊170棟、店舗・事務所の前回5棟、作業所などの全壊176棟、半壊84棟で、ライフラインは破壊され、鉄道や道路なども寸断している。