禅寺丸柿まつり:種とばし、1位は9.68m

04101801川崎市麻生区の特産品禅寺丸柿の収穫にちなみ催される「禅寺丸柿まつり」(柿生中央商店会主催)が、10月17日に川崎市麻生区上麻生6丁目の麻生水処理センターで行われた。ぬけるような青空の好天にめぐまれ、会場には家族連れなど昨年より1500人多い約6500人が訪れ、買い物や皮むきなどのイベントを楽しんでいた。

ことしは祭りの主役「禅寺丸柿」が近年にない大豊作で、柿生禅寺丸保存会(中山茂会長)は650袋のカキを用意、このカキを目当ての客も多く、保存会会員は試食用のカキむきに追われていた。模擬店が並ぶ通路は一時は買い物やイベントを楽しむ客でラッシュ並みの混雑、ワインも完売、柿にちなんだお菓子や地域の人の模擬店はにぎわいをみせていた。
メインイベントの「皮むき」と「種とばし」は、先のとがった「筆柿」を使用。2002年までは禅寺丸を使用していたが、昨年、冷夏の影響で超不作、イベントに使用するカキがなく急きょこの時期いちばんおいしい小ぶりの筆柿を使用したところ、大きさもそろっていて公平、種が重くて飛ばしやすいなどの理由で、ことしも利用することになった。
皮むきには96人が挑戦、参加者は真剣な表情でナイフを動かしていた。111cmの記録出しことし2位の成績だった麻生区上麻生の武藤奈緒子さんは、「昨年初めてチャレンジしたが成績がふるわず、家で練習を重ねリベンジに成功した」とニッコリ。
種とばしは、午後2時10分の最後の回に大勢の人が並んだため、予定を変更して希望者全員を受け入れ、午後3時のまつり終了時間を過ぎまで競技が行われ、140人が参加した。なかには勢い余ってラインから飛び出したり、ポトリと下に落とす人もいて観客の笑いを誘っていた。1位は、過去の記録を大幅に延ばして最高となった昨年の9m87cmにはわずかに及ばず9m68cmだったが、2、3位の記録は昨年より上回った。
このほか、200人以上の子どもが禅寺丸を写生、水処理センター上の「ふれあいの丘」に上る階段にはり出された。会場では、絵の前で記念写真を撮影したり、模擬店で求めた食べ物を久しぶりの青空の下でのんびりと食べる親子連れが多かった。
上位の成績は
○皮むき
1位 浜田文江さん(麻生区栗木台) 132cm
2位 武藤奈緒子さん(麻生区上麻生) 111cm
3位 市原智恵子さん(麻生区上麻生) 109cm
○種とばし
1位 おかはたしんいちさん(麻生区白鳥) 9m68cm
2位 三浦秀二さん(町田市三輪町)8m40cm
3位 金城均さん(麻生区上麻生)8m34cm