狛江の農地写真展:市役所に111点展示、大切さ訴える

04100601都市化が進むなかで狛江市内の緑地の多くを占める農地を見直してもらおうと10月4日から狛江市役所ロビーで「狛江の大事な農地」写真展が開かれている。

展覧会は、同市が1999年に策定した「環境基本実施計画」を推進・実施するため、2000年に発足した公募市民による「環境保全実施計画緑ワーキンググループ」(リーダー山本八郎さん)が開催した。同会は、主婦や熟年男性など約35人の市民と狛江造園組合などの団体で構成、「みどりを守り、育て、ふやすため」に、これまでに生け垣や指定保存樹に注目、会員が実地調査した内容を写真展として発表しており、今回は3回目の展覧会だ。
同展は、市内を6つのエリアに分け、会員が今春から生産緑地に指定されている約150カ所の農地を調査。畑と作物の写真を撮影するとともに、所有者から昔の農業などについて聞き取り調査したコメントを短くまとめた。紹介しているのは、79カ所の農地で、生産物や畑の写真をA5サイズのカラーコピーに拡大、111点を展示している。
現在の狛江の農地は、露地物の野菜畑が中心だが、陸稲や金ゴマなど珍しいものもある。このほか、狛江村が発足して数年後の1896年から1917年、1932年、1953年、市制施行の1970年と、市内最後の水田が残っていた1980年の6枚の地図に、当時の主たる農産物だった水田とクワ畑を色分けし、明治、大正、昭和の農地の移り変わりとその当時の人口など記したパネルも展示している。
調査にあたった会員らは「熱心に耕作している人も多いので、今ある畑をみんなで大切に守り、農地を守っている人の苦労をたくさんの市民に知ってもらいたい」と話している。
展示は8日までで、時間は午前8時半から午後5時(8日は午後4時)。市役所の展示後は、引き続き西河原公民館1階のギャラリーでも12日から18日の午前9時から午後5時まで(12日は午前10時から、18日は午後4時まで)展示する。
問い合わせは電話03(3430)1111狛江市環境部環境改善課。