川崎が横浜FC破りJ2優勝:ホーム等々力喜びのウズ

04100301川崎は、10月2日(37節)午後2時からホーム等々力陸上競技場で横浜FCと対戦、4対0で快勝して勝点を90に延ばし、J2の優勝を果たした。
9月26日に8試合を残し史上最速で来季のJ1昇格の切符を手にしたは、この試合で29勝となり、J2が12チームになってから最多勝利をあげた大分の28勝(2002年昇格)を上回り、最速のリーグ優勝。今後は前人未踏の勝点100をめざして残りの試合を戦う。

試合は前半、再三のチャンスを横浜の好守に阻まれていたが、39分、MF長橋康弘のあげたクロスをFWジュニーニョがバランスを崩しながら飛び込んで先制。後半69分にジュニーニョが追加点をあげると勢いづいたチームは、77分にMFマルクスがPKを決め、80分に途中出場のFW黒津勝がミドルシュートでだめ押しの4点目をあげ、完封で横浜を下した。昇格のかかった33節、35節とホームで2連敗したうっぷんをはらすような大量得点の自力優勝に、1万人を超える観客は歓喜に包まれた。
試合後、選手・スタッフは関塚隆監督を胴上げ、鈴木晶Jリーグチェアマンからチーム名と年号が刻まれた「Jリーグ杯」が鬼木達キャプテンに手渡された。その後、選手らはペットボトルの水をかけあいながら勝利を祝い、応援にかけつけた阿部孝夫川崎市長とともに紙吹雪やテープが舞うスタジアム内をウイニングウォークし、サポーターとともに昇格と優勝の喜びを分かち合った。
阿部市長は「昇格はすこしもたついたが、きょうの青空のようにすっきりとした優勝。水をかけられたが、うれしい『冷や水』だった。多くの声援を受けてスタジアムを歩いている時は、自分が選手になったみたいだった」と満面の笑み。「観客も増えるので、駐車場や競技場などJ1としてふさわしい環境を整えるため協力したい」と早くも来シーズンに向けた言葉が飛び出した。
試合後の記者会見で関塚監督は「昇格を2度ホームで逃していたので、きょうはぜひ勝ってJ2優勝をホームで飾りたいという気持ちでいっぱいでした。3度目の正直で、大勢の川崎市民、サポーターの前でJ2優勝を決められたことを選手ともども喜んでいます」と語る一方、「残りの7試合をJ1での戦いに備えるために有効に使いたい」と話した。